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2017.09.22 シロアリ対策湿気対策

シロアリよりも怖い!?木材の腐れ「木材腐朽」

木材の腐れ「木材腐朽」

 

木材を腐らせる木材腐朽って実は恐ろしい劣化現象です。
木材を劣化させる要因は、「シロアリ被害」「木材腐朽」「シロアリ以外の木材害虫」「海虫」「紫外線・雨風(風化)」があります。このなかで、住宅の木材において重要な劣化要因は「シロアリ被害」と「木材腐朽」です。今回は木材腐朽にスポットをあてて木材の劣化をみていきましょう。

 


木材腐朽とは


 

木材の褐色腐朽
内部がサイコロ状に腐朽した柱

 

木材腐朽は、「木材の腐れ」のことです。ボロボロになって脆くなった木材を見たことがあると思いますが、それが木材腐朽という現象です。木材腐朽が起きるには、菌が関わります。「木材腐朽菌」という菌です。

 

木材腐朽菌
木材腐朽菌の一種

 

この菌が木材内に入り込み、木材の成分を分解しながら生長していきます。その過程で、木材の変色、軟化を経てボロボロに腐っていくのです。木材の腐朽は、初期段階ではほとんど形状に変化がありません。しかしながら、その極めて軽微な腐朽であっても、木材強度は著しく減少します。

 

木材腐朽の強度低下についてはこちら
木材の腐れ(腐朽)は初期でも著しい木材強度低下を引き起こす

 

腐朽の程度と強度の減少
木材腐朽の程度と強度の減少

 

上記グラフは、腐朽菌による木材の強度低下を表したものです。初期の段階で急激に強度が低下しているのがわかります。対してシロアリ被害は、被害の進行とともに徐々に木材強度が減少します。この点がシロアリ被害と木材腐朽の異なる点です。

 


では、木材腐朽はどのようなときに起こるのでしょうか?


 

木材腐朽菌が木材で生長するには、「適度な水分」「適度な温度」「酸素」「栄養」があることです。言ってしまえば、これら一つが欠けたら木材腐朽は発生しません。

 

木材腐朽菌が好む水分量

木材には、水分が少なからず含まれます。含水率が15%前後が健全な木材です。含水率が25~28%を超えてくると、木材腐朽菌の活動がはじまります。

 

木材腐朽菌が好む温度

木材腐朽菌は、その種類により好む温度が異なります。0℃から50℃までが生育できる温度です。暖かい温度を好む腐朽菌があれば、低温を好む腐朽菌も存在します。その地域によって、発生しやすい木材腐朽菌は異なります。日本では基本的に全域で木材腐朽菌が活動できるのです。

 


住宅で木材の腐朽が発生しやすい場所


 

上記を踏まえると、住宅での腐朽が発生しやすい場所が見えてきます。それは、水分が供給されやすい場所です。では、具体的にはどのような場所なのでしょうか。
 

床下

床下は、湿気がこもりやすく木材の含水率も高くなります。水回りで漏水があると、湿潤した周辺の木材に腐朽が発生することがたびたび見られます。

 

床下の高湿度による腐朽の発生

 

壁内

壁の中で結露が発生すると、その水分で柱やその下の土台が腐朽することがあります。壁内は剥がさない限り見ることができないため、発見も遅れがちです。

 

壁内の雨漏れによる腐朽

 

小屋裏(屋根裏)

屋根の雨漏れにより、野地板が水分を含むと腐朽が発生します。

 

屋根裏の雨漏れによる染み

 

このような場所に木材腐朽はたびたび見られます。木材腐朽は、もし腐朽菌が木材で活動を始めてしまうと、初期段階で大幅な木材の強度低下を引き起こします。木材腐朽が発生する前に、定期的に確認することが大切です。そして、木材腐朽が発生する条件が整った場所があるのであれば、必ず環境の改善や、対策をする必要があります。

 


木材腐朽が無いか、しっかり検査しよう!


 

しっかりとした床下や小屋裏は、直接入って目視確認することが重要です。中古住宅の購入時や、新築から築年数が経過したのにまったく床下や小屋裏を調査したことがないのであれば、ホームインスペクション(住宅診断)を受けてみるといいでしょう。

 

チェックシートへの記入

 

ホームインスペクションでは、戸建て住宅の全体を診断して、現状を把握することができます。今後のお家のメンテナンスを考えるいいタイミングにもなるかもしれません。テオリアハウスクリニックのホームインスペクションは、小屋裏、床下調査が標準検査範囲に含まれています。木材の腐朽に限らず小屋裏、床下の状況を詳しく診断させていただきます。

▼ホームインスペクションに関してはこちらからお問合わせ下さい
住宅診断専門サイトへ移動

 


床下で腐朽が起きる場合は、湿気対策を


 

床下に湿気がこもりカビ臭いのであれば、木材腐朽菌が発生する環境が整っている可能性が高いです。その際には、「湿気を遮断する」または「床下に空気の流れをつくる」ことで木材腐朽の予防対策ができます。

 

・湿気を遮断する

床下の土壌面に防湿シートを敷設して、物理的に湿気を遮断します。床下全体に施工すれば木材腐朽に対して非常に効果のある対策です。

 

防湿シートの施工例

 

・床下に空気の流れをつくる

床下に湿気がたまるのは、空気の流れが滞っているから。滞留した湿った空気を強制的に排出してあげるのです。空気の排出には、床下専用の換気扇を床下に設置します。

 

 

・こんな対策も!

床下にポリマーを吹き付けて、土壌を固めてしまう工法があります。テクノガードという工法で、湿気を遮断するだけでなく防蟻効果もあるため一石二鳥の施工法といえます。

 

 

▼テクノガードについて詳しく書きました
www.teoria-houseclinic.com/column/20170602-technoguard/

 


木材腐朽を引き起こす壁内結露は床下と壁内が繋がっている事が原因


 

壁内で結露が発生すると、木材腐朽が進行してしまいます。その壁内結露は、床下の湿った空気が壁内に流れ込み、床下と壁内の温度変化で結露が生じるのです。

 

 

ということは、床下から壁内に繋がる通り道を塞いでしまえば、木材腐朽の対策になります。
専門的には、「気流止め」という施工で、床下の断熱リフォームをおこなう際に実施します。床下の冷たく湿った空気が壁内に流れ込まないようにするのは、「壁内結露の対策」であり、「木材腐朽の対策」であり、「断熱対策」でもあるのです。

 

 

▼「気流止め」が標準施工のテオリアハウスクリニックの断熱リフォーム
断熱リフォーム専門サイトへ移動

 


まとめ


 

シロアリ被害がクローズアップされがちな木材の劣化ですが、木材腐朽(腐れ)もシロアリ被害同様に、またはそれ以上に建物に深刻な影響を与えてしまいかねない現象です。シロアリと同じように、普段の生活では見ないところで木材腐朽は発生しやすいもの。ということは、定期的な診断と腐朽が発生しない環境を維持することが非常に大切です。

 

テオリアハウスクリニックでは、シロアリの床下調査時にも床下に木材腐朽が発生していないかを確認しております。床下調査から木材腐朽対策(湿気対策)、詳細な住宅診断まで、対応しておりますのでお気軽にご相談ください。

 

▼シロアリに関する床下調査のご依頼はこちら
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※シロアリ床下調査は無料にて受け付けております。
(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県に対応しております。)

 

記事:木村(テオリアハウスクリニック)
 

 
 
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